-
~労務通信 12月号~
皆さんこんにちは、スタートアップ会計事務所労務部門です。
さて、早いもので今年も12月となりました。本年最後のコラムです。
『年賀状のNGあれこれ』
12月、新年に向けての準備はいかがでしょうか? 運悪く(?)年賀状の担当になってしまった方は、最後の大仕事といったところでしょうか?今回は、年賀状のNGやタブーをご案内します。デザインを決定する前に、ぜひご参考としていただけたら幸いです。
その1:「新年あけましておめでとうございます」は間違い!
一見普通に使っているように見えますが、どこが間違いなのでしょう。
見解は以下の通りです。
・「新年」と「あけまして」の意が重複するから
・「あけるのは新年ではない」という見方(梅雨明け、連休明け等)
その他諸説あるようですが、「新年あけましておめでとう」は単に「あけましておめでとう」にするか「新年おめでとう」にするのが無難という解釈のようです。
その2:「1月1日元旦」、「1月元旦」は典型的な「重複」なので間違い!
1月1日=元日 →元旦=元日の朝 →旦=朝・夜明けの意
つまり、「1月1日元旦」は元日元日の朝となってしまうのです。
その3:賀詞の重複と使うべき相手
賀詞は大きく、漢字のみで構成された賀詞(1文字、2文字、4文字)と、文章としての賀詞にわけられます。
「漢字の賀詞」
「寿」「福」「賀」「賀正」「迎春」「謹賀新年」など
「文章としての賀詞」
「あけましておめでとうございます」「新年おめでとうございます」
「新春のお慶びを申し上げます」など
原則として、1文字、2文字の賀詞は、4文字の賀詞を略したものになり、「敬意」を含まないという理由で、上司や先輩等、目上の人に使ってはいけないとされています。
(イメージ)
「寿」=「めでたい!」⇒ 上司「何が?」 NG
「新春」=「新しい春です!」⇒ 上司「だから?」 NG
「謹賀新年」=「謹んで新年をお祝いいたします」⇒上司「ありがとう」 OK
「あけおめ」「ことよろ」=...
その4:句点、読点
年賀状には句読点はつけません。
年賀状に限らず、慶事の挨拶状や表彰状などにおいては「喜ばしいことは区切りなく続いた方が良い」という意味合いから、句読点を用いない方が好ましいとされるようになったようです。
その5:「A happy new year!」
年賀状にこの言葉を使うようになったのは、中学生くらいだったでしょうか...
直訳すると「楽しい新年!」となります。
突然、「楽しい新年!」と言われても、「で?」としか返しようがありませんね。
また、おめでたいという意味が含まれていません。
ですので、年賀状における「新年おめでとう!」は「Happy new year!」が正解です。
その6:忌み言葉
「去年は、大変お世話になりました」とは、年賀状では使いません。
正しくは「昨年」・「旧年」と表記します。
「去」とは、いわゆる忌み言葉なんですね。
また、「枯れる」「衰える」「破れる」「失う」「倒れる」「滅びる」などもNGです。
いかがだったでしょうか?
年賀状のNGやタブーは、相手からその間違いを指摘されることは、まずないでしょう。
だから本人は、ずっと気付かないまま使い続けてしまうんでしょうね。
私も最近はもっぱら「あけおめ」「ことよろ」でしたが、こんな意味があったんだと改めて思いました。もしかしたら、「謹賀新年 新年あけまして...」なんて使っていたかもしれません。
会社宛の年賀状、「〇〇株式会社御中 △△様」も間違いですので注意しましょう。
年賀状のシーズン、「意外なNG」についてご参考としていただければ幸いです。
『12月といえば...』
前回に引き続き、年末調整のお知らせです。皆様の元にて、必要資料の回収具合などはいかがでしょうか。ほとんどの会社様が、12月の給与(または賞与)にて調整を行うものと思います。今年最後の給与で、さらに還付があればうれしいですよね。円滑な処理のため、必要書類は可能な限り提出期限までにご提出いただけますようご協力ください。
また、12月は賞与の支払いをされる会社様もあるかと思います。賞与を支払った際には、社会保険の手続きが生じます。書類の作成届出はもちろん、計算作業も弊社に是非ご用命いただけますと幸いです。
ありがとうございました、また来月お会いしましょう。
社会保険労務士 平賀修一