50代女性は起業に最適!成功するための準備とメリットを解説!
- 記事監修 大堀 優
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税理士・大堀優(オオホリヒロシ)スタートアップ税理士法人代表。1983年、愛媛県出身。2013年に税理士登録をした後、2015年2月に独立開業しスタートアップ会計事務所を設立。 2017年1月、社会保険労務士事務所を併設する。2021年6月に会計事務所を税理士法人化、8月に横浜オフィスを開設。
【会社設立をしたい方へ一言】みなさんの不安を払拭できるように、“話しやすさNo.1の事務所”として寄り添ったサポートを心掛けています。なんでもお気軽にご相談ください!
これまでの知識やスキルを生かし、50代から起業する女性が増えています。
なぜ50代女性が起業に成功しているのでしょうか。
50代女性が起業するメリットや注意点、成功させるための準備について、くわしく解説いたします!
- 目次
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50代女性が起業するべき理由
会社に雇われるのではなく、起業を目指す女性が増える中、50代からの事業立ち上げに注目が集まっています。
20代、30代は起業したとしても、
「子育てが忙しくなり、続けられなくなってしまった」
という例が多いのに対し、50代は再スタートに最適な年齢です。
また現在は幅広い起業方法、集客方法があり、50代までに積み上げてきた知識や経験、資格、実績などを生かす場がたくさん待っています。
- 少子高齢化で、若い世代の採用が難しい
- 核家族化が進み、身近に相談できる相手がいない
- 正社員雇用を避け、フリーランスと契約するケースの増加
このような時代背景もあり、50代女性の力を借りたい人や企業が増えています。
「会社から雇われる生活を終わりにしたい」
「ブランクがあるけれど、起業して再スタートしたい」
「自分の手で老後資金を貯められる生活にシフトしたい」
それなら、起業という選択肢を考えてみましょう。
50代女性が起業する3つのメリット
50代女性の起業には、この年代だからこそのメリットがあります。
知っておきたい3つのメリットをみてみましょう。
- メリット1:時間を確保しやすい
- メリット2:資金に余裕がある
- メリット3:介護と両立できる
メリット1:時間を確保しやすい
50代女性は、自分の時間を作りやすい年代です。
子どもが自立する時期のため、保育園や幼稚園、習い事への送り迎え、毎日のお弁当作り、たくさんの洗濯物に追われる……といった余裕のない生活が終わりを迎えます。
- 自分とじっくり向き合えるからこそ、入念な起業計画が立てられる
- 成功させるために、しっかり時間をかけて業務に取り組める
このような嬉しいメリットのもと、起業することが可能です。
心に余裕があり、余裕をもってきめ細やかな配慮ができるのも、50代ならでは。
顧客満足度をアップして、事業を成功させましょう。
メリット2:資金に余裕がある
50代はもっとも家計に余裕がある時期です。
パートナーの年収が安定している、まとまった額の貯金ができている、という家庭が多く、起業に必要な資格を取得しやすい、開業資金を集めやすい、というメリットがあります。
ただし、余裕があるからといって、お金をかけ過ぎてしまうのはNGです。
起業にあたって必要な準備や得るべき協力を検討の上、小さなビジネスからスタートしましょう。
少しずつ大きく育てていくのがおすすめです。
メリット3:介護と両立できる
50代女性に多いのが、「親や義父母の介護が必要になり、仕事を辞めることになった」という例です。
親世代が後期高齢者になるケースが多く、介護問題は他人事ではありません。
このような場合も、自宅でできるビジネスで起業していれば、介護をしながら仕事を両立できます。
介護にかかる費用を起業収入で賄える、という点もメリットです。
直接介護しなくても、老人ホームなどを利用する場合は費用がかかります。
パートや正社員の仕事と並行して、まずは副業からはじめるという手段もあります。
いろいろな可能性を検討してみましょう。
50代女性が起業する際の注意点3つ
50代女性が起業を成功させるなら、覚えておきたい注意点がいくつかあります。
「なんとなく好きなこと」を仕事にするのではなく、成功のための心構えを覚えておきましょう。
- 注意点1:最新ツールを活用する
- 注意点2:昔の常識を捨てる
- 注意点3:健康に留意する
注意点1:最新ツールを活用する
50代女性の中には、次のような方が少なくありません。
- 「SNSやLINEが難しい」
- 「オンライン通話に抵抗がある」
- 「パソコンでの作業が得意ではない」
- 「YouTubeやTikTokなどの若者文化にはついていけない」
ですが、これから自分の知識や経験を生かし活躍するなら、時代に適した最新ツールが必要になることも。
最低限の使い方が分かっているだけでも、PRや仕事獲得につながります。
新しいこと、経験のないことを、貪欲に学ぶ姿勢を持っておきましょう。
注意点2:昔の常識を捨てる
時代が変わり続ける中で、50代女性の常識が通じなくなる場面は少なくありません。
子育ての仕方、ペットの飼い方、食材の調理法など、さまざまな分野で情報がアップデートされています。
これらの変化を知らずに、自分が正しいと思い込んでしまうと、信頼が得られないことも。
起業する業種やジャンルが決まったら、現在はどのようなサービスや商品づくり、提案が主流なのか、情報収集しておきましょう。
注意点3:健康に留意する
現在の仕事を辞めて起業する場合、会社の健康診断を受けられなくなることに加え、国民健康保険へ自ら加入する必要があります。
「収入が増えた結果、夫の扶養から外れ、検診が受けられなくなった」といったケースも多くみられます。
まだまだ元気な50代ですが、長く事業を続けていくためにも、健康第一で仕事に取り組む姿勢が大切です。
睡眠時間を削る、労働時間を増やし過ぎるといった行動は避け、今後も無理なく進められるシステムを構築しておきましょう。
50代女性が成功できる起業準備
起業するなら、着実に成功できる準備が必要です。
どのようなジャンルや方法で起業するのか、事前に検討して、準備を整えておきましょう。
- 準備1:自分自身の棚卸をする
- 準備2:起業ジャンルのニーズを探る
- 準備3:起業スタイルを決定する
- 準備4:集客・PR活動をスタートする
準備1:自分自身の棚卸をする
起業すると決めたら、何を“売り”にするのか、考えてみましょう。
育児や書類作成、テレアポなど、自分では大した経験ではない、当たり前にしてきたことと思っている知識や実績が、誰かの助けになる場合もあります。
50代になるまで、仕事や家庭でどんな経験を積んできたのか、まずは書き出してみましょう。
もちろん、まったく経験のないジャンルにチャレンジするのも良い方法です。
50代は資格取得に割く時間やお金に余裕があるため、資格を取得したり、セミナーや交流会に参加したり、フットワーク軽く活動できます。
新しいことをはじめる場合も、これまでの経験が信頼や権威につながるケースがほとんどです。
過去と向き合い、自分の強みを洗い出しておきましょう。
準備2:起業ジャンルのニーズを探る
起業したいジャンルがみえてきたら、ニーズを探りましょう。
どれだけ優れた商品やサービスであっても、必要とする人がいない場合、売り上げにはつながりません。
すでに多くのライバルがいるというジャンルの場合は、他とどう差別化するのか、50代ならではの目線で考えてみましょう。
仮に、化粧部員としての知識を生かして、メイク指導のサービスをはじめたいという場合、パーソナルカラーや骨格診断の資格を取得してプラスαにする、買い物同行サービスにも対応するなど、付加価値をつけられます。
「ニーズ×ライバルに打ち勝つ内容」で、オリジナリティの高い商品、サービスを提供しましょう。
準備3:起業スタイルを決定する
ジャンルが決まったら、どのような形で提供するのかを検討しましょう。
- 自宅や近隣店舗を借りて開業する
- オンラインを通じて、全国的にアピールする
- ネットショップやフリマアプリで商品を販売する
- クラウドソーシングやスキルシェアなどのサービスを利用する
このように、起業スタイルはさまざまです。
自宅で起業したいのか、外に出て活動したいのか、起業にかけられる予算はいくらくらいなのかといった点を検討の上、最善の形を決定してください。
準備4:集客・PR活動をスタートする
起業ジャンルやスタイルが決まったら、いよいよ集客です。
実際に商品やサービスを提供できる体制を整えて、PR活動を開始しましょう。
青色申告を考えている場合は、このタイミングで個人事業主の届け出を出しておくようにしてください。
すでに集客の基盤がある場合は、法人化を目指すのも良い方法です。
50代女性が実践できる集客方法は、数えきれないほどあります。
- チラシのポスティング
- ホームページ開設
- SNS
- ブログ
- YouTube
- DM
- クーポンサイト
- 口コミ
このような手法から、適したアプローチを考えましょう。
集客方法には合う合わないがあるため、まずはいろいろ試してみてください。
手ごたえを感じられる方法を見つけたら、満足のいく商品、サービスを提供して、着実に事業を成長させていきましょう。
何から手を付けて良いのかわからない場合は、起業コンサルタントや起業サポート業者に相談してみるという手段もあります。
一つ一つ実践して、50代からの起業を成功に導いてください。
まとめ
本記事では50代女性の起業について、下記の流れで解説してきました。
- 50代女性が起業するべき理由
- 50代女性が起業する3つのメリット
- 50代女性が起業する際の注意点3つ
- 50代女性が成功できる起業準備
人生100年時代と言われる今、50代は後半戦のスタートを切ったばかりです。
まだまだ気力、体力が充実している50代のうちに、今後に備えた起業を検討してみましょう。
インターネットやスマホの普及で、これまでに磨いてきたコツやテクニック、スキルなどを生かし、起業しやすい時代になっています。
ライバルに負けないように準備を整えた上で、自分らしい起業生活をスタートしましょう。
起業についてのお悩みは、弊社までお気軽にご相談くださいね。
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