まだまだ節税効果を出す方法があります。
結論としては、所得を分散させることです。
(年収と所得は一致しませんが、ここではその違いは省略致します。)
なぜ所得を分散させると税金が下がるかというと、所得税は累進課税といって所得が上がるにつれて税率が上がっていくためです。
とは言ってもなかなか難しいですよね?
まずは累進課税の仕組みを簡単にみていきましょう。
下記の図を見るとわかるかと思いますが、所得が増えるにつれて税率が上がっていくことがわかります。
所得が150万の方だと5%と低いのですが、所得が4,500万の方だと45%となります。
(ちなみに住民税は所得に対して一律10%かかってくるので、4,500万の方は合わせて税率55%となります。)
累進課税の仕組みはおわかりになりましたでしょうか?
それでは、具体的に所得を分散させるとどれぐらいの節税効果があるか、上の例で続きを見てみましょう。
株式会社スタートアップHPには、Aさんと一緒に働いている役員の奥様がいました。
先ほどはAさんで役員報酬を月額150万円と設定しました。
これをAさん100万円と奥さん50万円で分けてもらったとします。
■役員報酬 Aさん 月100万 年1,200万
■役員報酬 奥様 月50万 年600万
この場合の税金を見てみると、
Aさん一人で役員報酬を設定した場合、法人税と所得税・住民税合わせて980万円でしたが、所得を分散させた方が180万円も税金の負担が少なくなります。
なぜ税金が下がったのでしょうか?
理由は、下記のように家族全体では同じ収入なのに、奥様がもらう収入の税率が下がるためです。