皆さんこんにちは、スタートアップ会計事務所労務部門です。
前回、キャリアアップ助成金のうち2つのコースをご紹介しました。1回お休みをいただいた後の今回は「人材育成コース」をご紹介いたします。
教わる側も教える側も... ~人材育成コース~
人材育成コースは、非正規従業員(アルバイト、パート、有期契約社員)に次の訓練を実施した場合に支給されます。
①一般職業訓練
(育児休業中訓練、中長期的キャリア形成訓練を含む)
②有期実習型訓練
【用語の説明とイメージ】
Off-JT・・・業務外で行われる職業訓練のこと
OJT・・・適格な指導者のもと、通常業務の中で行われる訓練
一般職業訓練 ・・・Off-JTで行われる1年以内かつ20時間以上の訓練
→職業訓練校などで行われる訓練のイメージです。
育児休業中訓練・・・育児休業中に一般職業訓練と同様の訓練を受けるもの
→育児休業で長期間仕事から離れたことにより職場復帰に不安を感じている方
に対して、円滑な職場復帰につなげましょう。
中長期的キャリア形成訓練・・・Off-JTで行われる専門的かつ実践的な教育訓練
→資格を取得するための講座を受講させたり、専門職大学院に入学
させるなどのイメージです。
有期実習型訓練・・・経験の乏しい非正規従業員の正規社員化を目指し、Off-JTとOJTで行われる
3か月以上~6か月以内の訓練
→その業界の知識を外部で身に着け、実務の経験を先輩とともに社内で身に
着けるというイメージです。
【助成額】
このコースで受給できる助成額は、『賃金助成』と『経費助成』から構成されています。
Off-JTの支給額 ※( )内は中小企業以外の額
賃金助成・・・1人1時間当たり760円(475円)
経費助成・・・
(一般職業訓練、有期実習型訓練、育児休業中訓練)
(中長期キャリア形成訓練)
OJTの支給額 ※( )内は中小企業以外の額
賃金助成・・・1人1時間当たり760円(665円)
キャリアアップ助成金は、契約社員やパートアルバイトなど非正規従業員の雇用の安定を図る助成金です。今回の人材育成コースは、従業員に作成してもらう書類があるなど他のコースより少々負担のかかるコースです。でも、正しく実施すれば非正規従業員のスキルアップや教える側のスキルアップが見込めますので、対象になりそうな場合はご検討されてもよいでしょう。
このコーナーは、あくまで助成金の紹介なので詳細には触れていません。こんな助成金があるのか程度に思っていただければ幸いです。ご関心がございましたら詳細をご説明いたします。助成金は返済の必要がなく、さらに毎年納付する労働保険料が財源となっていますので、やはり利用したいものです。
ありがとうございました、次回もお楽しみに。